オレンジ色の奇跡




「………………やられたー」

 ―――卑怯だ

 何も考えなしの行動で嫌われたと思ったのに………。

「…………畜生……まじ可愛いんだよ…」

 俺の首が温かくなった原因は、相川が貸してくれた大人っぽいが可愛いらしいマフラーの所為。

 俺はその場に座り込み、頭をくしゃくしゃにした。

 急に顔が熱くなっていくのを感じ、冷たい手を当て顔を冷ます。

 あいつは、何か考えてやってんのか?

 んなわけねぇか……。

 無意識って怖ぇな……。

「…そこの金髪野郎。
何、真っ赤んなって座ってんの?」

 ……最悪だ

 なんでこんな時にコイツに会うんだよ…。

 聞き覚えのある声の方に顔を向けた。



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