家族になった来栖くんと。
桃弥side
「私っ、来栖くんのことが好きです…!」
呼び出された昼休み、校舎裏。
クラスメイトから告白を受けた、中学3年の11月。
授業中もとくに話したことがない。
義務的な会話以外、この3年間で一切。
そんなクラスメイトの女子と俺の共通点があるとするなら、ひとつだけ。
「…ごめん。俺、好きな子がいる」
「し、知ってます…。つぐみちゃん、だよね…?」
「…………」
「つぐみちゃんから聞いてるの。ふたりが付き合ってる…って」
周りに言える関係ではなかった。
自慢げに言いふらすこと自体が俺たちには似合わないって理由もあったけど、そんなことをしたら彼女を苦しめてしまうから。
静かに関係を保っていこう。
それが、俺なりの守り方だった。
控えめな彼女はもちろん、わかってくれていた。
「私っ、来栖くんのことが好きです…!」
呼び出された昼休み、校舎裏。
クラスメイトから告白を受けた、中学3年の11月。
授業中もとくに話したことがない。
義務的な会話以外、この3年間で一切。
そんなクラスメイトの女子と俺の共通点があるとするなら、ひとつだけ。
「…ごめん。俺、好きな子がいる」
「し、知ってます…。つぐみちゃん、だよね…?」
「…………」
「つぐみちゃんから聞いてるの。ふたりが付き合ってる…って」
周りに言える関係ではなかった。
自慢げに言いふらすこと自体が俺たちには似合わないって理由もあったけど、そんなことをしたら彼女を苦しめてしまうから。
静かに関係を保っていこう。
それが、俺なりの守り方だった。
控えめな彼女はもちろん、わかってくれていた。