家族になった来栖くんと。




会話の内容は来月の花火大会についてだ。

この街の近辺で開催されるものは、大きく2つだった。


どちらへ行こうかと迷っているものの、少し電車に乗って小さなお祭りに行ってみるのもいいかもしれないと。



「お風呂上がりとかさ、そーいう姿は極力あいつに見せちゃダメだよ?」


「…………」


「部屋で一緒に勉強とかもナシ。わからないとこあったら俺に聞いてくれていいから」


「…………」


「もしかして部屋は隣同士とか言わないよね?ムリムリムリ、想像しただけで死にそうだーー」


「…………」


「…俺ってやっぱ重い?束縛激しい?嫌なとこあったら絶対言ってよ?我慢とかナシだからね?」



実はいつも気になってました、気になりすぎて夜も眠れませんでした───そう白状されてから、彼は隠すことをしなくなった。

今も私への不安ごとや心配ごとを口にしては、ぼうっと聞いている私の肩をツンツンとつついてくる。



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