家族になった来栖くんと。
相手側の名前とか、素性とか。
家族になるのだから、私にも聞く権利は十分にあったはず。
「はじめまして。今日はお招き頂いてありがとうございます」
「こちらこそお会いできて嬉しいです。緋彩から聞いていたとおり、素敵なお嬢さんだわ~」
「緋彩くんこそ絵に書いたような好青年でびっくりしちゃいました。今日は楽しみましょうね」
迎えた当日、
雰囲気ある静かな料亭にて。
すでに待っていた緊張ぎみの私たちの前、しばらくすると相手側家族は現れた。
しかし、そこで。
「えっ……」
「………は?」
思ってもみない衝撃に目を真ん丸くさせてフリーズした約2名、ここに。
もう2度と会うことはないと思っていた。
会いたくても会えないと諦めていた。
16歳、11月。
そんな元カレと、こんな形で再会することになろうとは。