家族になった来栖くんと。




相手側の名前とか、素性とか。

家族になるのだから、私にも聞く権利は十分にあったはず。



「はじめまして。今日はお招き頂いてありがとうございます」


「こちらこそお会いできて嬉しいです。緋彩から聞いていたとおり、素敵なお嬢さんだわ~」


「緋彩くんこそ絵に書いたような好青年でびっくりしちゃいました。今日は楽しみましょうね」



迎えた当日、
雰囲気ある静かな料亭にて。

すでに待っていた緊張ぎみの私たちの前、しばらくすると相手側家族は現れた。


しかし、そこで。



「えっ……」


「………は?」



思ってもみない衝撃に目を真ん丸くさせてフリーズした約2名、ここに。


もう2度と会うことはないと思っていた。
会いたくても会えないと諦めていた。


16歳、11月。

そんな元カレと、こんな形で再会することになろうとは。



< 4 / 337 >

この作品をシェア

pagetop