家族になった来栖くんと。




「それか……例の親族になった元カレ。なんかあった?」


「……ううん。ない、かな」


「…つぐみ。それペットボトルの蓋、開いてないんだよねえ」


「あっ、ほんとだ……へへ」



週2日。

どんなに鬱陶しがられたって、雰囲気がお通夜状態だからって、その約束だけは守るようにしている。


来栖くんとの約束じゃなく、涼さんとの約束を。


涼さんには私もいつもお世話になっているから、少しでも恩返しがしたいの。

今日のお弁当だって完璧に作ってくれている。


そういえば彼はいつもお昼、どうしてるのかな…。



「誰のためにやってんのか不明だけど、一生懸命な姿ってぜったい伝わるもんよ」



そうだといいな…。

なにかを期待しているわけではないし、それを望んでいるわけでもない。


ただ過去に傷つけてしまったのは事実。


話し合うことから逃げたの、私は。

ごめんねが素直に言えない代わりの精いっぱいなのかもしれない。



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