氷の王子と消えた託宣 -龍の託宣2-
 近衛騎士のカイは、王家に反発するデルプフェルト侯爵家の刺客的存在だ。カイが近衛騎士になったのも、王太子であるハインリヒに近づき暗殺するためだ。

 悪役はカイの叔母である嫁き遅れの公爵令嬢イジドーラだ。
 早世した王妃・セレスティーヌの後釜を狙って、王妃の座を手に入れようと画策してくる。ハインリヒを亡き者としたあと自分が王子を生み、国の実権を手に入れようとするのだ。

 そんな中、敵同士のカイとヒロインは恋に落ち……というロミジュリ的なストーリーが展開される。

 乙女ゲームの設定としては一番無難なルートだが、このルートはとにかく人が死ぬ。選択肢をひとつでも誤ると、即バッドエンドまっしぐらだ。

 苦難の末たどり着いたハッピーエンドも、カイとの手抜きなノーマルエッチ。途中の展開に力を入れすぎて力尽きたのか、エンディングはやけにあっさりした仕上がりだった。
 かけた労力のわりに報われないと、カイルートもユーザーに不評なルートとなった。


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