氷の王子と消えた託宣 -龍の託宣2-
 次は公爵ジークヴァルト。寡黙な彼とのルートは比較的まともな設定だと安心してスタートしたが、冷静になって考えてみると、ジークヴァルトルートは婚約者のいる彼を寝取るストーリーだ。まっとうな恋とは言えず、ストーリーが進むにつれて、悲恋に自己陶酔するヒロインにモヤモヤした感情がたまっていく。

 このルートでも悪役は公爵令嬢のリーゼロッテだ。だがこの場合、どう考えても被害者はジークヴァルトの婚約者であるリーゼロッテだろう。
 実際にこのジークヴァルトルートでは、圧倒的にリーゼロッテに同情の声が寄せられ、ヒロインに感情移入できないと、不評なルートのひとつとなった。


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