貴女だけが、私を愚かな男にした 〜硬派な彼の秘めた熱情〜


 食器も、調理器具も増えて賑やかになっていた。

 大きなお皿も、小さなお皿も買い足した。

 キッチンは狭かったが、おしゃべりしながら揚げたてを摘みたかった。

「今日も美味しかったー。わたし、あんなに美味しい舞茸は初めて!」

「美味しかったですね。きのこが美味しい季節ですし」

「作ってくれて、ありがとう。お茶淹れるね」

 キッチンがあらかた片付いたところで、詩乃がティーポットと茶漉しを取り出す。

「ありがとうございます」

 明人は手を洗い終えて、さっと水を切ってから手を拭いた。

 背の高い明人は、足も手も大きい。同じタオルを使っていると、彼の手の大きさがひときわ目立った。

 詩乃のお気に入りのお茶を淹れ、二人でローテーブルにつく。

 ゆっくりお茶を飲みながら、他愛のない話に花を咲かせた。

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