逃亡した帝国の公女は2人の王子に溺愛される。

27.エレノアと呼んでも良いですか?(フィリップ視点)

「ここに座ってください」
僕はアカデミーで自分に用意された部屋にエレノアを招き、ソファーに座らせた。

エレノアが気まずそうに、顔を真っ赤にしてソファーに座る。
入学式でここで僕に騎士の誓いをたてたことを思い出したのだろう。

「1日早いけれど、お誕生日おめでとうございます。アゼンタイン侯爵令嬢」
僕は紫陽花の花束を彼女に渡した。

リード公子が毎日のように紫陽花の花束をプレゼントしているのを見て、これなら僕が彼女に渡しても許されるのではないかと思ったのだ。

彼に女性に花束をプレゼントすると好意があると思われると注意すると、すでにエレノアに告白済みだと返された。
王太子の婚約者に告白するほど自由な彼が本当に羨ましい。

彼女が驚いたように瞳を輝かせた。
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