可愛い後輩くんは、スポーツ系御曹司でした ~秘密のギャップで溺愛されています~
第2話:お誘い
「えっ……ナイトプールパーティー?」
休日に、私は麻布台のホテルに来ていた。
都心にできたばかりのお洒落な高級ホテルで、アフタヌンティー女子会をするためだ。
集まったのは、職種は違えど同年代のバリキャリたち。
アパレル、化粧品、エステなど、女性をターゲットにした仕事に就いている人たちだ。
交流会で知り合って以来、たまに集まって情報交換をしている。
友人同士の楽しみというよりは、仕事がらみのパワーランチと言えるだろう。
今日も有益な話ができたと思ったら、エステ店を開業している森さんから、パーティーに誘ってもらった。
「そう! ここのホテルの最上階がプールになっているの」
森さんが手を組むと、綺麗に手入れされたネイルがきらりと光る。
手足の隅々まで手を抜かない人なのだ。
「そこで交流会をするんだけど、よかったら皆さんも来ない?」
「えー、行く行く!」
パワーランチメンバーがすぐさま声を上げる。
だけど、私は一拍遅れてしまった。
だって、私は泳げない。それどころか水が怖い。
誰にも言ったことはないが、隠れカナヅチなのだ。
「ナイトプールなんて初めて! 楽しみ!」
なのに、口が勝手に動いてしまった。
だって、せっかくのお誘いを断ったら空気が悪くなる。
新しい出会いだってなくなってしまう。
置いていかれたくない――そんな焦りがある。
「じゃあ、招待状を送るね!」
森さんの言葉に、私は引きつった笑みを浮かべた。
休日に、私は麻布台のホテルに来ていた。
都心にできたばかりのお洒落な高級ホテルで、アフタヌンティー女子会をするためだ。
集まったのは、職種は違えど同年代のバリキャリたち。
アパレル、化粧品、エステなど、女性をターゲットにした仕事に就いている人たちだ。
交流会で知り合って以来、たまに集まって情報交換をしている。
友人同士の楽しみというよりは、仕事がらみのパワーランチと言えるだろう。
今日も有益な話ができたと思ったら、エステ店を開業している森さんから、パーティーに誘ってもらった。
「そう! ここのホテルの最上階がプールになっているの」
森さんが手を組むと、綺麗に手入れされたネイルがきらりと光る。
手足の隅々まで手を抜かない人なのだ。
「そこで交流会をするんだけど、よかったら皆さんも来ない?」
「えー、行く行く!」
パワーランチメンバーがすぐさま声を上げる。
だけど、私は一拍遅れてしまった。
だって、私は泳げない。それどころか水が怖い。
誰にも言ったことはないが、隠れカナヅチなのだ。
「ナイトプールなんて初めて! 楽しみ!」
なのに、口が勝手に動いてしまった。
だって、せっかくのお誘いを断ったら空気が悪くなる。
新しい出会いだってなくなってしまう。
置いていかれたくない――そんな焦りがある。
「じゃあ、招待状を送るね!」
森さんの言葉に、私は引きつった笑みを浮かべた。