リストラ保育士のお見合い相手はまさかの子連れ騎士団長?! 異世界で子育てライフを楽しみます!
 話は一か月ほど前にさかのぼる。
「ここちゃん。お見合いしない?」
 十数年ぶりに会った叔母は、いきなりそんなことを言ってきた。
 日曜日の昼前。朝寝坊した私が、一階のリビングへ行くと、両親の姿はなかった。そういえば、二人で朝からでかけると言っていた気がする。
「え? っていうか。一夏さん、久しぶり。両親は二人とも出かけてて……」
 私はコーヒーを淹れようと、準備しながら答えた。
「あ、うん。姉さんたちとは話をしたから。ここちゃんに会いに来たんだ。それよりも、ほんと、久しぶりね。こんなに大きくなって……前に会ったときはこのくらいだったのに」
 両手で野球ボールのような大きさを作る叔母だが、それでは胎児だ。
 私の記憶によると、叔母と最後に会ったのは、私が小学一年のとき。だから決して胎児のときではない。
「う~ん。前はこのくらいのときだったかと」
 私は自分の腰あたりに手を当てて高さを示した。
「あら、そうだっけ?」
< 4 / 11 >

この作品をシェア

pagetop