6月25日、彼は。
一章
高校二年生の6月25日。
私の目の前にクラスメイトの丹野 珀人が立っていた。
その衝撃は声も出ないほどだった。
教室でクラスメイトが自分の前に立っているだけで、何故ここまで驚くのか。
それは丹野 珀人は教室の一番左側、後ろから二番目の席で今も普通に授業を受けているから。
にもかかわらず、一番前の席に座っている私の前に立っているのだ。きっと意味が分からないと思う。
私だって意味が分からない。
今、この教室に丹野 珀人が二人いる。恐怖で声も出ない私に、目の前の丹野 珀人が声をかけた。
「あー! 伶菜は俺のこと見える感じ!?」
見えないことにしたかったがもう遅いだろう。私の手はもう震えまくっているし、顔色も真っ青だ。
私の目の前にクラスメイトの丹野 珀人が立っていた。
その衝撃は声も出ないほどだった。
教室でクラスメイトが自分の前に立っているだけで、何故ここまで驚くのか。
それは丹野 珀人は教室の一番左側、後ろから二番目の席で今も普通に授業を受けているから。
にもかかわらず、一番前の席に座っている私の前に立っているのだ。きっと意味が分からないと思う。
私だって意味が分からない。
今、この教室に丹野 珀人が二人いる。恐怖で声も出ない私に、目の前の丹野 珀人が声をかけた。
「あー! 伶菜は俺のこと見える感じ!?」
見えないことにしたかったがもう遅いだろう。私の手はもう震えまくっているし、顔色も真っ青だ。
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