これは形だけの結婚ですので!~剛腕パイロットは初恋のカタブツ妻を容赦なく溺愛する~【愛され最強ヒロインシリーズ】
彼がとんでもないことを言うので、お茶を噴き出しそうになる。


「そんなことで遠慮しません。でも、好きなだけ食べると、皆引くんですよね……」


キャビンアテンダントはスタイルを気にしていて小食の人も多い。

そんな中では、控えめにしたつもりでも目を丸くされる。

だから職場の皆と一緒のときは、極力〝並〟を心がけるようになった。


「俺は引かないから。腹減っただろ、食べるぞ。いただきます」


私が大盛を食べざるを得ないようにするためか、彼はいち早く並盛の牛丼に箸を入れる。


「それでは、遠慮なく。いただきます」


手を合わせて食べ始めると、彼は満足そうに微笑んでいた。


「後輩の人生、改善したのか?」
「しそうですけど……かたはつけないと」
「かた?」


彼は不思議そうに私を見る。


「男の人にお金を貸してるみたいで。私が取り立てに行くことになりました」


恋愛沙汰については伏せてそう話すと、彼は思いきり眉をひそめる。


「危ないだろ」
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