これは形だけの結婚ですので!~剛腕パイロットは初恋のカタブツ妻を容赦なく溺愛する~【愛され最強ヒロインシリーズ】
慌ててそう言うと、彼はあからさまに不機嫌になる。
「あのさ、相手は男なんだろ?」
「ええ、まあ……」
「たとえばこれ」
風間さんがいきなり私の手首をつかむので、目を見開いた。
「な、なんですか?」
「振りほどいてみな」
振りほどく?
なんだかよくわからないけれど、言われた通りにしてみた。
しかし腕だけでなく体全体を使って動かしても、まったくほどけない。
「こんな細い腕して。高村は女の子なんだぞ。力で男に敵(かな)うと思うな」
女の子……。
久しくそういう扱いをされた記憶がなく、なぜかドキッとする。
「そっか。女の子なんだ、私」
そう漏らすと、ようやく手を放した彼は噴き出した。
「そこ?」
二度うなずくと、笑いが止まらない様子だ。
「そういえば、いつも王子さま役だったんだよな?」
「……もしかして私の黒歴史をご存じで?」
尋ねると、今度は彼が二度うなずいた。
「なんで知ってるんですか?」
「あのさ、相手は男なんだろ?」
「ええ、まあ……」
「たとえばこれ」
風間さんがいきなり私の手首をつかむので、目を見開いた。
「な、なんですか?」
「振りほどいてみな」
振りほどく?
なんだかよくわからないけれど、言われた通りにしてみた。
しかし腕だけでなく体全体を使って動かしても、まったくほどけない。
「こんな細い腕して。高村は女の子なんだぞ。力で男に敵(かな)うと思うな」
女の子……。
久しくそういう扱いをされた記憶がなく、なぜかドキッとする。
「そっか。女の子なんだ、私」
そう漏らすと、ようやく手を放した彼は噴き出した。
「そこ?」
二度うなずくと、笑いが止まらない様子だ。
「そういえば、いつも王子さま役だったんだよな?」
「……もしかして私の黒歴史をご存じで?」
尋ねると、今度は彼が二度うなずいた。
「なんで知ってるんですか?」