婚活令嬢ロゼッタは、なによりお金を愛している!
「よかったわ、やる気になってくれて! わたくし前々から、あなたはもっと野心を持つべきだと思ってきましたの! きっとその気になれば、どこまでも上に行けるはずですもの! 我が国の宰相だって夢じゃございませんし、経済界でも名を馳せることが――」

「本当に、そう思います?」

「……え?」


 いつになく真剣な表情のライノアに、ロゼッタは戸惑ってしまう。


「本気になったら、僕も変われると」

「え……ええ、それはもちろん」


 むしろ、ライノアに欠けているのは気持ちだけだとロゼッタは思っていた。ひとたびスイッチが入れば、ライノアはまったくの別人に生まれ変わるだろう、と。


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