Moon Venus
ティナは

イリアとフランの傍に駆け寄ると

フランが

「イ…イリ…ア…を」


そう言ったフランを見て、ティナがネックレスを持っている手でフランの手を握
ると、フランの気がフッ正常に戻った


「こ、これは…」


「フラン様、すぐに戻ります」

一言言ってからゆっくりとフランの手を離して、イリアの手を握った


「…う、嘘……」


フランと同様、意識がはっきりとしたイリア


「イリア様、聖石の方へ…」

ティナの顔を見て頷いたイリアは、ティナを抱えて聖石の前へと走り出した



すぐに着いた聖石の前には誰もいなかった

「早く、フランの元へ」


ティナを下ろすと、はいっ と返事をしてフランの元へと走り出した


すれ違いざまにシャロンを支えていたクローディアが到着した

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