恋は、苦くて甘い
それからというものの、海翔は元気がない。

みんな心配して、たくさん声をかけているのに、

「別に...。何もねぇし...。」

としか話さなくなった。

しびれを切らして、私は海翔の机をドンっと両手で叩いた。

「いつまでそんな態度してるの?みんな心配してんだよ?」

「うるせぇ、おまえに関係ねぇし...。」

「いや、海翔さ、私と話してからそんな感じになったよね?なんで?私が悪いの?」

「だから関係ねぇって言ってんだろ!!!」

教室中の視線が海翔に集まった。

「俺体調悪い。保健室行ってくる。」

そう言って教室を出ていったきり、その日は戻ってこなかった。
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