Semisweet.
「俺なりに考えたんだけど、離れない証明って籍入れる事しか思い浮かばなかった。」

「ね、ねぇ!ぶっ飛びすぎ!」

「そうかもしれないけど、もし不安なら菜穂も俺の事法的に捕まえてたら良いんじゃない?って。そうしてくれたら俺も嬉しい。」


 本気で言っているのかこの男。
 縛っててなんていう変人この男しか居ないんじゃないか。

 私の不安にどこまで本気で向き合おうとしてくれてというのは、理解が出来るけれどぶっとびすぎている。

 そう思うのに、これ以上瑞野を拒む必要なんて無いのではないかと思っている私も居た。

 これ以上拒んで自分に嘘を吐きたくも無いし、瑞野を傷つけたくもない。


「…うん。」


 それだけ返事をして首を縦に振ると瑞野は驚いた表情をしてこちらを見ている。


「ま、まじ?滅茶苦茶な事言った自覚はあるんだけど。」

「もう、しつこいから結婚してあげる!」


 そう言って笑いかける私に、瑞野も笑顔になると思い切り私の身体を再度抱きしめてくる。

 笑ってしまうくらい強い力で抱きしめられて、必死に受け止めるけど苦しい。


「やっと俺の!」


 俺のなんて可愛い笑顔で笑うから、何も言えなくなって照れくさくなる。

 もうこれ以上自分に嘘を吐いて、貴方を拒むのはやめるから、離さないで傍に居て。
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