危険な隣人たち

ゆいの決断

翌日、ゆいは自分が最も恐れていたことをしなければならないと、ようやく覚悟を決めた。

「私は、竜也も飛鳥も失いたくない」
その気持ちが、ゆいの中でひしひしと強くなってきた。

だが、そのためには、ひとつの決断をしなければならない。
その決断を下した瞬間、全てが変わることをゆいは自覚していた。

「どうしても、私だけでは選べない」

ゆいは再び、あの裏庭に足を踏み入れた。
その場所には、二人はもういなかったが、何かを感じ取ることができる気がした。

その時、道隆が突然現れた。

「お前の覚悟、見せてもらうぞ」
道隆のその言葉は、ゆいにとって最も重いものだった。

もう逃げられない。
ゆいは覚悟を決めた瞬間、自分の手をぎゅっと握りしめた。
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