執拗に愛されて、愛して
「思うんだけど、今までと何が違うくなるの?」

「うーん、そうね⋯。」


 玲くんの質問に少しだけ悩んだ。関係性が違うと今まで許せたことが許せなかったことになるのではないかと思う。逆も然りだけど。


「浮気は嫌かな、好きって迫って来といて他の女にもって考えると腹立つし、それこそ付き合わなくて良くない?ってなる。」

「なるほどね。」

「あ、これまでと違って普通に会うことに抵抗無くなるから、合鍵持たれてるのも問題ないし、旅行もまどろっこしい理由がなくても行けるようになるわね。」

「いや、別に付き合ってなくてもするけど。お前とは。」

「あんたと私じゃ違うのよ、クズ。」

 
 言葉遣いは彼氏に向けてする言葉ではない、と言われたらそれは本当にその通りだけど、今までと変わらなくて良いならはこの接し方と今の生活に関して。あくまで仕事優先でまだ生きていたいし、そんな私を理解してくれるなら付き合うという提案なのだから急に色々と変わる必要はない。

 雅もそれでいいと了承したのだから、きっと何か劇的に変化したりなどそんなことはそもそも起こらないと思う。

 というか、この男とは今は良い意味でも悪い意味でもこれ以上変わりたくない。今は凄く良い関係性を築けていると思うし、これ以上は…、離れる時にしんどくなってしまうから。
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