執拗に愛されて、愛して
 翌朝、雅の腕の中で目を覚ました。目の前に雅の顔があって、じっと見ていると今日は規則正しく息をしてぐっすりと眠っていた。あどけない表情で眠っているのが可愛くて、黒い髪をそっと撫でる。

 いつもだったら起きてすぐ、顔を洗いに行ったり着替えに行ったりで、すぐ活動をするのだけど、今日は起きずに雅の顔を見ていた。私がこのまま起きたら、雅の事も起こしてしまいそうで、もう少しこのまま寝かせてあげたい。

 土曜日の今日、私は休みだけど雅は仕事で忙しい日になる。決まって金曜日の夜と土曜日の夜は次の日休みの人達が多いから、いつもより飲みに来る人数が増える。

 そんな雅を前みたいに連れ歩くわけにもいかないから、今日は1人でどこかに行こうかと考えていた。仕事が休みの日は特に趣味も無い私は、買い物に行ったり、1人で映画館に行ったり、カフェを巡ったりする。どこにも出かけない日は、普段できない部屋の掃除をしたり、購入していた雑誌や写真集を見たり、ドラマを見たり様々だ。

 1人で寂しい休日に見えるかもしれないけれど、お1人様時間が好きな私は意外と充実している。

 ベッドに充電器に差しておいておいたスマホを手探りして掴み取ると、今日の予定はどうしようかと悩んでいた。
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