執拗に愛されて、愛して
 いつの間にかお客さんのお見送りをして帰ってきた雅がこちらに近づいてくるなり、私の手元にあるグラスを見ていた。


「何飲んでんの?」

「今日はカルーアミルク、飲む?」

「甘いじゃん。いいわ。」

「わがままね。」

「奢って夏帆。」

「図々しい!」


 そんな会話をしていると玲くんが可笑しそうに笑っていた。雅と2人で玲くんを見ると雅は顔を顰めて首をかしげている。


「何笑ってんの。きもいな。」

「元々仲良かったけど、最近は仲いいだけじゃなくて息までぴったりだなと思って。」

「何言ってんの玲くん。」

「ただの感想。」


 聞いても言っている意味が分からず雅と見つめ合う。お互いに首を傾げた後2人して「これと?」と指をさし合う。玲くんは笑うと「そういうとこ」と言っていた。

 別に雅と息ぴったりだなんて言われても何も嬉しくない。
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