執拗に愛されて、愛して
 次の日もいつも通りPCのキーボードを叩きながら仕事をしていたが、流石に寝不足も続いて少し疲れてきた。口の中で欠伸をかみ殺して、気の緩んだ姿を周りに見せないようにと気を張る。

 モニターを見ていると隣に人の気配を感じて、そちらに顔を上げた。


「朝比奈さんちゃんと寝れてます?」


 声を掛けてくるのは年齢が2つ下の男性社員、(つつみ) 蒼汰(そうた)くん。私が来た初日に社内の案内やシステムに関して全て世話をしてくれた人で、それから気楽に話せる関係に泣ている。

 来てからずっとお世話になっているのに、今もこうして気遣って困った事はありませんかと声を掛けてくれるのだ。


「うん、大丈夫。ありがとう。」

「何か手伝える事ありませんか、こっちに異動してきて大変ですよね。」

「じゃあ、ごめん。ファイル整理だけお願いしても良い?」


 そう言って持っていたファイルを渡すと笑顔で快く受け取り、そのままデスクに戻って作業に入ってくれた。仕事は早く精確で凄く頼りになる。
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