執拗に愛されて、愛して
「てか2人も本当久しぶりなのに変わんないね。」


 確かに何も変わった気はしない。久しぶりに会ったけど遅刻してきてくれたおかげと言っていいのかは分からないけど奴への怒りで、全然きまずい空気感にはならなかったし、特にいつも通りだった。

 いつもと違う事と言えば…と考えたら、すぐに昨日の夜の事を思い出して顔が熱くなる。いつもより意地悪で、人を散々焦らしてきたくせに、自分が求める時は強引に手に入れようとしてきて、思い切り乱されてしまった。久し振りだからか容赦なく攻められて、お互い余裕も無かった。

 雅の顔を見ると、それだけでも恥ずかしくなって思い切り顔を逸らしてしまった。


「何思い出してんだよ、変態。」


 そう言って少し笑って揶揄う雅に首を横に振る。このままこのことを雅と話しても私の恥が晒されるだけだ。昨夜の事を忘れようと飲み物を飲んで気を落ち着かせる。


「…何なの、この焦れったい空気。俺、普通の事しか言ってないんだけど…。」

「男女の事に口出すなんて、玲くんのえっちぃ~。」

「興味無いよ…、むしろ君のそう言う話なんて聞きたくも無いんですけど。」

「夏帆の話には興味あんの?殴られたい?」

「そんな事も言ってないでしょ。」


 意味の分からない会話をしている男性陣2人を置いて溜息を吐く。
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