執拗に愛されて、愛して
「ていうか、あんた本当に何でフォトスタジオ予約したの?」


 写真来てもいまいち嬉しくなさそうな雅、というかなんなら不機嫌まである。

 玲くんと紗希ちゃんを帰した後、洗い物をしながらそう問い掛けると換気扇の下で煙草を吸っている雅がこちらを見る。


「別に、ただの気まぐれ。」

「じゃあ質問変える。写真来たのにどうしてその態度なの?何が嫌なの?」

「その態度って?」

「あんたね、無自覚なのか馬鹿にしてるのかどっち?」

「どっちでもねぇよ。」


 私に詰められるのが面倒なのか早々に煙草の火を消してその場から離れていく。

 雅の様子にも気付かない女だとでも思われたのだろうか、それとももう話すのも面倒って事?凄くもやもやする。


「別に、馬鹿にもしてねぇけど、玲には見せたくなかっただけ。夏帆のウェディングドレスとか。」


 そう言ってソファーに戻っていく雅に思わずときめいてしまった。そんな1人占めしたいみたいな気持ちがあいつにもあったなんて。

 慌てて手を拭くと思い切り雅に抱き着いて頭を撫でてやる。


「本当愛い奴!お前って奴は~!」

「やめろ!普段そんな事しねぇだろ!」

「結婚してからの方が可愛いの何!うちの旦那本当に最高なんだけど。クズなのに!」

「お前、本当離れないとこの場で口利けないくらい犯すぞ。」


 それだけは本当勘弁。
< 276 / 331 >

この作品をシェア

pagetop