執拗に愛されて、愛して
「また、交際前みたいにこうやって身体から思い出させるしかないのかな。てか、今更俺無しで生きられないのは夏帆の方なんじゃないの?」

「そんなこと…、」

「素直じゃん。可愛い。」


 前まできつい言葉ばかり吐いてきたくせに不意に甘い言葉を吐かれて簡単にときめいてしまった。

 そんな私の反応を見て少し笑って「表情も、身体も反応しててかわい。俺にしかそんな反応させらんないよな。」と言っては甘く唇にキスを落とされる。

 頭がふわふわして、もう毎回これで何も考えられなくさせられている。

 本当、こんなので毎回堕とされて気分は最悪なのに、嫌じゃない。


「絶対、離さない。別れてなんかやらない。もう決まってんの。お前は一生俺のだって。」

「も、どうしたらいいか、わかんない…っ…。」


 涙とか汗でボロボロな顔を隠したいのに、手首は抑え込まれていて顔を逸らす事でしかどうにもできない。

 雅の為にも離れる方が良いってずっと思っていたのに、その男はそれを許さないって言ってくる。


「何も考えないで良いから、離れようとすんな。それだけは絶対許さないし、次言ったら、仕事もやめさせて一歩も家から出れなくするから。」


 そう言ってから耳元まで顔をグッと近付けてくる。

 普段は絶対に言わないのに、こういう時ばっかりずるい。
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