執拗に愛されて、愛して
「2度と離れようとすんな。次別れたいみたいな事言い出したら、外にも2度と出さないで、ずっと閉じ込める。脅しじゃないから、これ。」


 いつからこんなに重たい男だった?

 今まで面倒だったら簡単に捨てるのがこの男だったのに。大学時代なんて誰かと付き合うの面倒だから大学入ってから彼女なんて作ってないなんて言ってた。そんな男が私一人にここまで変わる?本当に、信じられない。


「…約束する。もう言わない。」

「…本当、腹減った。無駄なエネルギー使い過ぎた。どっか食いに行かね?」

「あんた、今日は仕事でしょ?寝なくて良いの?」

「寝れるわけないだろ、あほ。お前のせいだから。お前の奢りでな。」

「あほって…。あんたに言われるのが一番嫌。」

「嫌がる権利なんて今日のお前に無いっつーの。」


 そう言いながら用意をしに洗面所に向かっていく。

 甘い仲直り、なんて私達には出来ないけど、このくらいの距離感でいつもいたい。

 もう離れるなんて、言わない。これ以上傷付けないから。
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