執拗に愛されて、愛して
 もし本当に雅が浮気をしていたら私はどうするのだろう。

 きっと実家に帰って整理して…、養育費も慰謝料もいらないと言い放って離婚すると思う。
 咲人にそんな人を父親だなんて言いたくないなんてプライドが働いて、実家を頼りながら咲人と2人暮らしをする生活…。
 頑固な私ならきっとそうする。

 だけどどうしても雅を信じる気持ちが強くて、浮気だと決めているわけではない。

 仕事でもそうだけどまず最悪なケースから想像すると傷付く事が少ないから、そうしているだけ。
 もちろんまだ信じてはいるし、そうならなきゃいいなとは思っている。

 雅の連絡先を呼び出すもメッセージは何も入っていない。
 颯くんの連絡先も知らないから探り様もない。

 考えても分からないから深く溜息を吐いてダイニングテーブルに突っ伏した。

 結婚してもこんな面倒な事が起こるなんて聞いていない。
< 318 / 331 >

この作品をシェア

pagetop