執拗に愛されて、愛して
 メイクを済ませて色々としているとその頃に一度雅が起きてくる。


「あれ、咲人達もう行った?」

「時計見なさいよね。行ってるに決まってるでしょ。」


 時計の針は朝8時半を差していて私も9時には出なければならない。


「今日は結愛の飛び乗り無かった…。」

「結愛は髪結んでも気にいらなくてイライラしてた。」

「我儘だよな、俺が結んだらこの間パパへたくそ!って怒鳴られた。」

「ああ、完全に私似…。」


 こんな所で遺伝子を感じるなんてかなり不服だけど、あの我儘で言葉に遠慮が無さ過ぎるのは完全に私の遺伝だ。

 子供たちの前では雅への言葉遣いとかを気を付けているつもりだけど、そういうのも遺伝とかあるのだろうか…。それか無意識に私雅をディスっているのかもしれない。気を付けなければ。


「でもさ、変な話かもだけど俺結愛に怒られるの好きなんだよな。」

「はあ?何それ。結愛が聞いたらもっと怒るわよ。」

「可愛くね?ちょっかい出したらその時の反応夏帆そっくり。」

「…複雑な気持ちになる様な言い方やめてくれる?」


 そう言われて喜んでいいのかどうなのかかなり複雑だ。
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