執拗に愛されて、愛して
 中居さんが布団を敷き終わると「後ほど料理を下げに参ります。何かございましたら、いつでもお呼びください。」とこちらに声を掛けてから部屋を出て行く。

 2人きりになったタイミングで雅に聞きたかった事を質問する。


「ねぇ、そろそろいいんじゃないの。何で女遊びなんて始めたわけ?」


 その質問には今回も少し表情を固くして、返事はすぐに返ってこなかった。前もはぐらかされて話したがらなかった。それも私には話したくないとかいうそんな理由で。


「…何、聞いてどうすんの。」

「どうするって…、ただの興味よ。」

「興味で話すには重たいから良いよ、聞かなくて。」


 そう言いながらお酒をさらにコップに注ぎ足す。その声がそれ以上聞いてくるなと牽制してきていた。そこそこに付き合いがあるからかこんな事までわかってしまう。

 女遊びをする理由が重たいってどういう意味なのか、私には分からない。

 ただの興味だからこれ以上踏み込む意味も無いと思い「そう」とだけ短く返事をした。
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