執拗に愛されて、愛して
 そもそも普段の生活の上で、家事をするのが好きではない。本当は仕事だけして生きていたいのだけど、そんな事出来るはずがない。

 そう考えた時に名案が浮かんで「あ」と声を発すると、雅が顔を上げてこちらに向いた。


「専業主夫になってくれる人探そうかな。」

「はは、もう酔ってんの?」


 私の発言に雅が呆れているが、正直誰かを養うには問題が無いくらい給料も頂いているし、すごく良い案なのではと思っている。

 働きたくないけど家事が嫌いではない人と、働くのは好きだけど家事が好きではない私が一緒になれば、win-winなのでは。


「俺の事養ってくれてもいいよ。」

「あ、女遊びしないクズ以外で。」


 条件をさり気なく付け足して、雅はお断りだと遠回しに伝える。自分の夫になる人に浮気とかされるのは腹が立つので、雅だけはお断りだ。

 元々交際していた時は浮気は無かったけれど、人を嫉妬させるためにわざとその辺の女性に気があるふりをするような男だ。浮気ではないけど、当然腹は立つので無し。
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