お守りに溺愛を込めて~初恋は可愛い命の恩人~
「なによ…ママの計画、全然うまく行かないじゃない…何やっても響さんと結婚できないし!」
「ア、アイミちゃん…」
いつの間にかそばに来ていたこの女性が、川嶋さんの母親であり、ホールディングスの川嶋専務なのね。
すると、その川嶋専務が響に向かって頭を下げて言った。
「響くん、お願いがあるの。これだけ聞いてくれたら娘と結婚してくれだなんてもう言わないわ!だからお願いを聞いてちょうだい!ね、いいでしょう!? 聞いてくれるわよね!?」
顔を上げて見えた、その懇願する目はどこか狂気じみていて、何とも言えない怖さを感じた。
言われた当の響はもっと怖かったかもしれない。
「それは聞いてみないと何とも言えません。…たぶんお受けできないと思いますが」
「とっても簡単なことよ。アイミちゃんと結婚しなくていいから、響くんの子どもだけ作らせてほしいの」
「は?子ども…?」
「そうよ、子どもを作らせてくれるだけでいいの。簡単でしょう?認知も養育費も要らないわ。その契約書も作るって約束する。だから、あなたの子どもをアイミちゃんに作らせて」
「はぁ…?」
これには響も怒るよりも呆れているみたい。
そうだよね、私も訳がわからないもん。
すると、言葉が出ない私達に変わって、響のお母さんが川嶋専務に問いかけた。
「川嶋さん……あなたさっきから何を言っているか、自分で分かってる?」
「あら、吉澤さん……えぇ、もちろん分かって言っているわよ?」
「なら、相当おかしな事を言っていると思わない?結婚しなくていいから子どもを作らせろだなんて…ご自分の娘さんでしょう?」
「そうよ、娘だから言ってるのよ。…そうだわ!響くん、アイミが好みでないのなら、うちにはもう一人いるのよ。アイミの姉でね、家で花嫁修行してるニイナって子がいるんだけど、ニイナちゃんは大学生の時にミスキャンにもなったくらい美人なのよ。どうかしら?一度会ってみない?」
え?ニイナ?ミスキャン?…て、まさか…
「ちょっとママ!なんでお姉ちゃんを出してくるの!?」
「だって、アイミちゃんじゃダメなんだもの。でもニイナちゃんなら選ばれるかもしれないでしょう?」
「それじゃあ私、意味ないじゃない!てゆーか、あんな大学をクビになったみたいなニートなんか響さんに選ばれる訳ないでしょ!?」
…なら、きっとあの川嶋ニイナさんに間違いないよね。
そっか、姉妹だったんだ。
何て恐ろしい偶然だろう…
何気なく響と葵に目を向けると、二人も同じ事を思ったみたいで、私達は目で頷き合った。
「ア、アイミちゃん…」
いつの間にかそばに来ていたこの女性が、川嶋さんの母親であり、ホールディングスの川嶋専務なのね。
すると、その川嶋専務が響に向かって頭を下げて言った。
「響くん、お願いがあるの。これだけ聞いてくれたら娘と結婚してくれだなんてもう言わないわ!だからお願いを聞いてちょうだい!ね、いいでしょう!? 聞いてくれるわよね!?」
顔を上げて見えた、その懇願する目はどこか狂気じみていて、何とも言えない怖さを感じた。
言われた当の響はもっと怖かったかもしれない。
「それは聞いてみないと何とも言えません。…たぶんお受けできないと思いますが」
「とっても簡単なことよ。アイミちゃんと結婚しなくていいから、響くんの子どもだけ作らせてほしいの」
「は?子ども…?」
「そうよ、子どもを作らせてくれるだけでいいの。簡単でしょう?認知も養育費も要らないわ。その契約書も作るって約束する。だから、あなたの子どもをアイミちゃんに作らせて」
「はぁ…?」
これには響も怒るよりも呆れているみたい。
そうだよね、私も訳がわからないもん。
すると、言葉が出ない私達に変わって、響のお母さんが川嶋専務に問いかけた。
「川嶋さん……あなたさっきから何を言っているか、自分で分かってる?」
「あら、吉澤さん……えぇ、もちろん分かって言っているわよ?」
「なら、相当おかしな事を言っていると思わない?結婚しなくていいから子どもを作らせろだなんて…ご自分の娘さんでしょう?」
「そうよ、娘だから言ってるのよ。…そうだわ!響くん、アイミが好みでないのなら、うちにはもう一人いるのよ。アイミの姉でね、家で花嫁修行してるニイナって子がいるんだけど、ニイナちゃんは大学生の時にミスキャンにもなったくらい美人なのよ。どうかしら?一度会ってみない?」
え?ニイナ?ミスキャン?…て、まさか…
「ちょっとママ!なんでお姉ちゃんを出してくるの!?」
「だって、アイミちゃんじゃダメなんだもの。でもニイナちゃんなら選ばれるかもしれないでしょう?」
「それじゃあ私、意味ないじゃない!てゆーか、あんな大学をクビになったみたいなニートなんか響さんに選ばれる訳ないでしょ!?」
…なら、きっとあの川嶋ニイナさんに間違いないよね。
そっか、姉妹だったんだ。
何て恐ろしい偶然だろう…
何気なく響と葵に目を向けると、二人も同じ事を思ったみたいで、私達は目で頷き合った。