君と始める最後の恋
「…そう。」
「何も言わないんですか。」
「何を言って欲しい?」
そう問い掛けると小川は口を噤んでいる。俺は小川の素直な所が嫌だなと思う反面、嫌いじゃなかった。
「(郁にそっくりなんだよ、君のそういう所。)」
本当に嫌にもなる反面、可愛い後輩だとも思えてくる。それに優秀で、一緒に居て楽ではある。
「…何を言ってほしいと言うか、隠したくなかったので。」
「そう。」
返事をしてコーヒーを車内のドリンクホルダーにはめた。ノートパソコンから目を離して一度止めると、小川に向き直す。
まっすぐこちらを見てくる目も本当…。そもそも言うって聞いてただけに驚くとかはないし、そもそも報告が律儀すぎる。
きっと俺と郁が交際しているというのを知っていて、曲がったことをしたくなかったのだろう。俺が小川の立場であれば、きっと報告なんてしない。
告白して気持ちを知られているからと、汚い手で彼女に近づいて何とか小川から気持ちを離れさせる方法を考えると思う。
こんなこと、沙羅に片思いしている時は思わなかった。相手が幸せになってくれるなら、それでいいと思うのに、郁の場合は誰かと幸せならなんて許せないと思う。一度手に入ったからもあるのかもしれないけれど、郁が幸せになるその時は、俺の傍であってほしい。
「何も言わないんですか。」
「何を言って欲しい?」
そう問い掛けると小川は口を噤んでいる。俺は小川の素直な所が嫌だなと思う反面、嫌いじゃなかった。
「(郁にそっくりなんだよ、君のそういう所。)」
本当に嫌にもなる反面、可愛い後輩だとも思えてくる。それに優秀で、一緒に居て楽ではある。
「…何を言ってほしいと言うか、隠したくなかったので。」
「そう。」
返事をしてコーヒーを車内のドリンクホルダーにはめた。ノートパソコンから目を離して一度止めると、小川に向き直す。
まっすぐこちらを見てくる目も本当…。そもそも言うって聞いてただけに驚くとかはないし、そもそも報告が律儀すぎる。
きっと俺と郁が交際しているというのを知っていて、曲がったことをしたくなかったのだろう。俺が小川の立場であれば、きっと報告なんてしない。
告白して気持ちを知られているからと、汚い手で彼女に近づいて何とか小川から気持ちを離れさせる方法を考えると思う。
こんなこと、沙羅に片思いしている時は思わなかった。相手が幸せになってくれるなら、それでいいと思うのに、郁の場合は誰かと幸せならなんて許せないと思う。一度手に入ったからもあるのかもしれないけれど、郁が幸せになるその時は、俺の傍であってほしい。