君と始める最後の恋
昨日の友人との会話を引きずって寝不足のまま会社に向かう。友人にはすっきりしたくて話したはずなのに、逆にモヤモヤする羽目になるとは思わなかった。
そして、今日は色々と一ノ瀬先輩に会いにくい。
理由は2つあるが、まずあの大泣き事件から一ノ瀬先輩とは今日初めて会うということ。2つ目、友人が恋だの云々言うせいで変に意識してしまってること。
「(違うよ、恋じゃないんだから。)」
自分ではそう言い聞かせているものの、意識すればするほど気になってしまう。
いつも通り始業15分前一ノ瀬先輩のコーヒーを入れようと、給湯室に行き、いつも通りコーヒーを入れて戻ると、そのタイミングで先輩が来た。コーヒーをそのままにするわけにもいかず、気まずいが何とかいつも通り一ノ瀬先輩のデスクにコーヒーを置いた。
「お、おはようございます。」
「おはよ。」
泣きじゃくった日のことはあまり気にも留めていないのかいつも通り挨拶を返してくれる。いつもはそこで終わりだけれど、今日はデスクの上のコーヒーを見るなり真顔でこちらを見てきた。
「…何かコーヒー真っ白なんだけど。ミルクどのくらい入れたらどうなるわけ。」
「え、そんなはずは…。」
コーヒーを見ると確かにいつもよりも随分白かった。考え事をしながらミルクを何個も入れてしまっていたらしい。
「申し訳ない~…!」
「…疲れてんなら君が飲めば。糖分いるんじゃない?どうせ砂糖もたっぷりなんでしょ。」
「いえいえそんなそんな…。」
鼻で笑う一ノ瀬先輩に苦笑いしながらコーヒーを下げる。
何故こんな典型的ミスをする私…!
そして、今日は色々と一ノ瀬先輩に会いにくい。
理由は2つあるが、まずあの大泣き事件から一ノ瀬先輩とは今日初めて会うということ。2つ目、友人が恋だの云々言うせいで変に意識してしまってること。
「(違うよ、恋じゃないんだから。)」
自分ではそう言い聞かせているものの、意識すればするほど気になってしまう。
いつも通り始業15分前一ノ瀬先輩のコーヒーを入れようと、給湯室に行き、いつも通りコーヒーを入れて戻ると、そのタイミングで先輩が来た。コーヒーをそのままにするわけにもいかず、気まずいが何とかいつも通り一ノ瀬先輩のデスクにコーヒーを置いた。
「お、おはようございます。」
「おはよ。」
泣きじゃくった日のことはあまり気にも留めていないのかいつも通り挨拶を返してくれる。いつもはそこで終わりだけれど、今日はデスクの上のコーヒーを見るなり真顔でこちらを見てきた。
「…何かコーヒー真っ白なんだけど。ミルクどのくらい入れたらどうなるわけ。」
「え、そんなはずは…。」
コーヒーを見ると確かにいつもよりも随分白かった。考え事をしながらミルクを何個も入れてしまっていたらしい。
「申し訳ない~…!」
「…疲れてんなら君が飲めば。糖分いるんじゃない?どうせ砂糖もたっぷりなんでしょ。」
「いえいえそんなそんな…。」
鼻で笑う一ノ瀬先輩に苦笑いしながらコーヒーを下げる。
何故こんな典型的ミスをする私…!