君と始める最後の恋
「…中、見てもいいですか?」
「いいよ、大した物じゃないけど。今日の付き合ってくれたお礼。」
先輩の言葉で紙袋の中から小さな箱を取り出して開くと、中には白いパールのイヤリングが入っている。小さくて控えめなデザインですごく可愛らしい。
「君も結婚式で着けていける物が良いかなとか思ったんだけど」
「着けます!着けていきます!先輩、ありがとうございます。」
「ん。」
笑ってお礼を言う私に先輩も短く返事をして、また前を見て歩き出す。今日のお礼だなんて、私こそたくさんお礼言いたいのに。貰ってばっかりで何を返していけばいいかわからなくなる。
駅が近付くにつれ、終わりが見えてきて寂しくなる。すごく離れがたいけれど、これ以上一緒に居たら本当にときめいて駄目になりそうだから。
今日だけは前回みたいに寂しいみたいな態度を出さない様にしないと。きっと優しい先輩はまた私の態度を察して一緒に居ようとしてくれる。
「いいよ、大した物じゃないけど。今日の付き合ってくれたお礼。」
先輩の言葉で紙袋の中から小さな箱を取り出して開くと、中には白いパールのイヤリングが入っている。小さくて控えめなデザインですごく可愛らしい。
「君も結婚式で着けていける物が良いかなとか思ったんだけど」
「着けます!着けていきます!先輩、ありがとうございます。」
「ん。」
笑ってお礼を言う私に先輩も短く返事をして、また前を見て歩き出す。今日のお礼だなんて、私こそたくさんお礼言いたいのに。貰ってばっかりで何を返していけばいいかわからなくなる。
駅が近付くにつれ、終わりが見えてきて寂しくなる。すごく離れがたいけれど、これ以上一緒に居たら本当にときめいて駄目になりそうだから。
今日だけは前回みたいに寂しいみたいな態度を出さない様にしないと。きっと優しい先輩はまた私の態度を察して一緒に居ようとしてくれる。