クールな総長は私だけにとびきり甘い
倉庫の薄暗い空気の中、ことはが優しく自分の額に手を当ててくれている。

その温かさに、少しだけ安心して目を閉じていたのに――

突然、扉が勢いよく開く音が響いた。

慌てて目を開けると、そこに立っていたのは美咲だった。

幼馴染の美咲。昔から自分のことを見守ってくれていた彼女だ。

でも、なんだか今の彼女の目は、ただの心配とは違っていた。

怒りと嫉妬が入り混じった、鋭い視線。

その視線が、自分とことはの間に立ち塞がるように感じて、胸の奥がざわついた。

「美咲、どうしてここに……?」

言葉を探すけれど、うまく出てこない。

その瞬間、今まで見えなかった自分の心の中の葛藤が一気に溢れ出すようだった。

“ことはのことも、大切だ。でも、美咲だって……”

心の中で、二つの想いがぶつかり合い、蓮はその重さに押しつぶされそうだった。
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