クールな総長は私だけにとびきり甘い
ことはが走り去った後、倉庫に静寂が戻った。

翔太が重い口を開く。

「ことは、我慢強いと思ってたけど、限界だったな……」

佐伯大輔は腕を組んで唸る。

「こんな空気じゃ、誰だって嫌になる。俺らもどうにかしないとな」

藤堂陽介は拳を握りしめて、険しい表情で言った。

「俺たちのせいでことはがあんな風になるなんて、絶対に許せない」

村上拓海は静かにうなずきながら、

「蓮も責任を感じてるはずだ。みんなで支えなきゃな」

そんな中、美咲が冷たい笑みを浮かべて言った。

「ふーん、みんなそんなにあいつのことが心配?それなら蓮のそばにいて奪い返せばいいじゃない」

その言葉に幹部たちは一瞬言葉を失い、空気はまた一段とピリッとした。
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