さくらびと。美桜 番外編(2)
弱々しくも確かな願いだった。
裕紀は深く頷いた。
「もちろんだ、なんでも言ってくれ」
窓の外では桜が風に舞っている。
薄紅色の花びらが一枚、室内に迷い込み、美桜の枕元に落ちた。
「桜が……きれい」
裕紀は深く頷いた。
「もちろんだ、なんでも言ってくれ」
窓の外では桜が風に舞っている。
薄紅色の花びらが一枚、室内に迷い込み、美桜の枕元に落ちた。
「桜が……きれい」