さくらびと。美桜 番外編(2)
後から、白い白衣で駆けてくる若い看護師がいた。
「名札…、名札~!」
「多分、ここら辺に、落としたはずなんだよなぁー。」
「あ、あった!」
あわてて名札を探していた女性は、ベンチに名札が置いてあるのを見つけ、手に取った。
「よかったー!見つかったぁ~!」
彼女は安心して肩を撫で下ろしている。
そして、ほんのり名札が温かいことに気付いた。
「ん?誰かが拾ってくれた……?」と考えながら、名札の土を丁寧に払った。
そこに書かれていたのは…