ぜんぶ、ちょうだい。



夕焼けに照らされる泉先輩。

光が髪に透けて、横顔がいつも以上に綺麗で、かっこいい。好き。ただ、それだけで胸がいっぱいになる。



「毎日朝待ち伏せしてんの?」



先輩が、ものすごーーーく面倒くさそうな顔で言った。

その言葉に、心がズクンと鳴った。


待ち伏せって… 私がストーカーみたいじゃない?



「会えるといいなーって思って待ってるだけですよ?」



必死に言い訳してみるけど、 先輩はさらっと言った。



「それ、ストーカーだから」

「うっ…」



その一言が、思った以上に刺さった。

ひまちゃんに「鈍感!」って言われても、清水に「アイドルとオタク」って言われても、なんともなかったのに。


でも、泉先輩から言われると、かなりダメージ。胸がぎゅっと縮こまって、顔が熱くなる。


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