推しが隣に引っ越してきまして 〜月の裏がわ〜


「私もいい思い出になった〜!冥土の土産だわ。」
おばあちゃんがルンルンすぎる。

「冥土の土産だなんて大袈裟〜!文ちゃんまだ若いんだから」亮ちゃんが言う。

「いくつに見える?」と、おばあちゃん。

本当にやめてくれ。怖いものなしかよ。おばあメンタル強すぎ。

「えー70!」亮ちゃんが目を輝かせて言う。
「あらやだ〜もっと全然上!」
「違う?じゃあー75!」
「嬉しい〜っ、86!」

おばあちゃんが手で「ろく」ってする。
「86〜!?若〜〜!!!」亮ちゃんが目をきゅるんきゅるんさせる。


アイドルってすげ〜……。(※2回目)


「でも、今日で10歳くらい若返ったかも」おばあちゃんがアハハ!って笑う。

「そうやで、俺らと会うと若返られるで多分」

おばあちゃんめっちゃ話すじゃん。握手会のオタクよりも喋るじゃん。

「文ちゃんテレビとか見る?」亮ちゃんが聞く。
「あんま見ない」

「見ないか〜見ないよなあ、俺らのこと知ってる?」
「?」
キョトンとするおばあちゃん。
「凛ちゃんのお友達なんじゃないの?」

「凛ちゃんのお友達なんだけど、」
亮ちゃんがフフフって笑う。「俺らな、普段アイドルやってんねん」

「アイドル?嵐とか」
「あ、そーそー!文ちゃん嵐知っとるんや」
「嵐知ってる。紅白に出てた人でしょ?」
「あーやっぱ紅白なんやな〜。」

亮ちゃんがどこからかウィズの最近出したアルバムと、写真集と、ライブグッズのポスターを持ってきた。

< 105 / 297 >

この作品をシェア

pagetop