推しが隣に引っ越してきまして 〜月の裏がわ〜
「おばあちゃんもしよかったらこれ持って帰って〜ちょっと重たいけど大丈夫かな」
「あら、いいのこんなにたくさん」
おばあちゃんがポスターを広げて見る。「1,2,3,4……あれ?1人多い。」
「あ、そうそうそれ、佑月くんって言うんだけど。今日はお仕事でいない」
「へえ〜この子もなかなか男前ねぇ」
ヒィー血の繋がり侮ることなかれ。
「文ちゃんちなみにこの中だったら誰が好き?」亮ちゃんが聞く。
「ぎょ」声が出たのは私である。
おばあちゃんはというと、ノリノリで「あなた♪」と巧くんを指名した。
「あなたが一番男前よ。」
巧くんが不意を突かれたような顔を一瞬してから、「ありがとうございます。」って微笑む。
一発でグループ一の顔整いを見抜くおばあちゃんがすごいのか、巧くんほどのイケメンともなれば世代を超えるのか。
いずれにしてもおばあちゃん面食いなんだな……とか、私の面食いはおばあちゃんから来てるのかもな……とか別に知りたくないのよ。