推しが隣に引っ越してきまして 〜月の裏がわ〜


駐車場。車の中。


「えーっと……。」


佑月くんが運転席、私が後部座席に座る。


「よし、事務所行くか。」
佑月くんがシフトレバーをドライブに入れる。
「えっ!?」
「え?」佑月くんがバックミラーで私を見る。
「俺の部屋、狭くて2人分寝るスペースないし、風呂汚いし、事務所なら色々揃ってるから。」
「いやいやいやいや」
「あっ、コラちゃんと座ってて。」
佑月くんから借りたパーカーを目深に被せられる。
車を走らせる。
「……。」


窓の外の景色が流れていく。見慣れた道なのに、全然違って見えた。
後ろからちらっと見える佑月くんの横顔。運転姿初めて見た。かっこいい…。




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