推しが隣に引っ越してきまして 〜月の裏がわ〜


「生まれ変わったらぜってえー共学にする!」
佑月くんがビールを片手に、コンビニで買ってきたイカの燻製をかじりながら言う。

「凛ちゃん、キスプリ撮ったことある?」
「キスプリ!?」

「声でかっ。」佑月くんが笑う。


「俺めっちゃ憧れる。学校帰りに制服でプリ撮んの。そういう青春してみたかったな~。男しかいなかったからなあ……。」

あ、あと!って佑月くんがポンって手を叩く。

「文化祭とか体育祭とか。共学だったら最高でしょあんなの。」
「文化祭マジックっていうのがあって、」
「何それ~」

佑月くんが興味津々に目を輝かせる。
「文化祭期間って、男子がめっちゃかっこよく見えるんです。」
「なんで?」

「重い木材もってくれたり、一緒に作業したりすると、文化祭期間は男子が何割り増しかでかっこよく見えるんです、だからマジックです!」


「ん~!」佑月くんが頷く。「いいなあ」


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