イケメン社長からの溺愛が止まらない
何が起きたのかと頭を巡らせていると、ガラッとドアの開く音がして、視線を向ける。
そこには、缶コーヒーを持っている神楽さんの姿。
神楽さんは私のことを視界に捉えると、ゴトッという音をたてて缶コーヒーが手から落ちる。
あ、と私が思った瞬間、既に目の前に来ていた神楽さんに優しく抱き締められる。
ふわりと香る香水の匂い……。
「……莉子」
耳元で呼ばれた私の名前。
その優しい声に、とろけそうになる……。
「……か、神楽さん……」
「無事で良かった……」
至近距離で目が合う。
恥ずかしいのに、目を離すことが出来ない……。
神楽さんの顔がだんだんと近づいてきて……。
「あ、莉子ちゃん!目が覚めたの!?本当に良かった!」
その空間を切り裂いたのは、依月さんの明るい声だった。
バッと身を離すと、バクバクとする心臓を押さえて顔を赤くした……。
依月さんが入って来なかったら……どうなっていたのか……。