イケメン社長からの溺愛が止まらない
西園寺さんに拉致された後のことは、依月さんから聞いた。
そして私の体の現状も……。
依月さんのお父さん、つまりはこの病院の院長が来て、私に話してくれた。
頭を打ったことによる脳震盪、打撲などなど……。
しばらくは入院が必要だと言われた……。
そしてもう1つ……。
私は誰もいない病室で、腕の傷を見て依月さんのお父さんが言っていたことを思い出した。
『恐らく、傷跡が綺麗に無くなることはないと思う』
……心のどこかで分かっていた。
傷は薄くはなるが、完全に消えることはないという……。
身体中に出来た数えきれないほどの傷……。
この全てが綺麗になくなったら、それこそ奇跡だ……。
この傷跡たちは、私が背負っていかなければならない運命なのだと思う。