イケメン社長からの溺愛が止まらない
「……お父さん……」
久しぶりに見るお父さんだった。
お父さんは私の声に顔を上げると、その場に膝をついて、頭を床に擦り付けた。
「……ちょっ……何して……っ!」
「すまなかった」
私の声に被せるようにそう言った。
「今までのことは、神楽さんたちから聞いた。乃亜たちから暴力を受けてたこと、学校でいじめられていたこと……」
驚いて神楽さんを見ると、『詳しく調べさせてもらった』と、一言だけ返ってきた。
「いや、本当は、薄々勘付いてたかもしれない。明るかった莉子の笑顔を見る機会が減って、会話も減って……。話を聞くチャンスなんて何回もあった。止めらる術は何回もあった。今更こんなことを言っても、言い訳にしかならないだろうけど……。本当にすまなかった」