イケメン社長からの溺愛が止まらない

……あれが最初で最後の家族での花火を見た時だった……。

その次の年からは、お父さんの仕事と花火大会が重なる時はなくて……。

お母さんが2人で行こうと言ってくれた時もあったけど、3人で見たあの光景が忘れられなくて、3人じゃないと嫌だと言い続けた。

そうすればいつかきっとまた、3人で見れる時が来ると、幼いながらに信じていた……。

だけど結局、それが最初で最後……。


小さい頃はただはしゃいでいただけだったけど、少しだけ大きくなった今なら、花火の美しさが分かる……。

みんなが花火を見に来るのも、花火に視線を奪われてしまうのも……。

今なら、花火の魅力が分かる気がする……。



「莉子ちゃん」



打ち上げ花火が終わり、みんなが手持ち花火で遊び始めた時、百合さんが声をかけてきた。

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