イケメン社長からの溺愛が止まらない
その手には線香花火が握られている。
「あっちでちょっとだけ話さない?」
「……は、はい」
みんなから少し距離を置いて、線香花火に火を点ける。
パチパチと火花が散って、凄く綺麗……。
「莉子ちゃん、悠斗と出会ってくれて本当にありがとう」
百合さんの言葉に視線を向けるけど、百合さんはじっと線香花火を見続けている。
私はその横顔をじっと見た。
「誰からか聞いてるかもしれないけど、悠斗って昔から来る者拒まず去る者追わずって感じだったの。恋愛だけじゃなくて、他の人間関係もそう……。だから、悠斗の近くにいるのは、依月ちゃんと和樹くんだけだった。大人になってからはもっとそうで……。自分から誰かに声をかけるなんて、想像も出来ないくらい冷たい人間だった」
私は静かに百合さんの話を聞いていた……。