イケメン社長からの溺愛が止まらない
悠斗くんの家族と接するようになってから、行事というものを身近に感じるようになった。
お母さんが生きていた時もおせちを食べたりはしたけど、初詣に行くなんてことはなかったし、おせちだって量は少なかったから、行事をそこまで強く意識することは無かった。
……それでも、お母さんがいた頃は、本当に幸せだった……。
悠斗くんのご両親は、行事を精一杯楽しもうという気持ちが伝わってきて、今までの思い出を思い出して、なぜか泣きそうになった。
本当に、悠斗くんと出会えて、この家族と出会えて……良かった……。
おせちを食べ終えて、ソファーでくつろいでいる中、私は隣の悠斗くんの肩にもたれた。
「莉子?眠い?」
「……ん」
「ん。なら、おやすみ」
頭を膝の上に寝かせられて、ゆっくりと髪を撫でられる。
みんなの談笑している話し声とその手の体温が心地よくて、私はすっと目を閉じた。