イケメン社長からの溺愛が止まらない

悠斗くんの家族と接するようになってから、行事というものを身近に感じるようになった。

お母さんが生きていた時もおせちを食べたりはしたけど、初詣に行くなんてことはなかったし、おせちだって量は少なかったから、行事をそこまで強く意識することは無かった。

……それでも、お母さんがいた頃は、本当に幸せだった……。


悠斗くんのご両親は、行事を精一杯楽しもうという気持ちが伝わってきて、今までの思い出を思い出して、なぜか泣きそうになった。


本当に、悠斗くんと出会えて、この家族と出会えて……良かった……。



おせちを食べ終えて、ソファーでくつろいでいる中、私は隣の悠斗くんの肩にもたれた。



「莉子?眠い?」

「……ん」

「ん。なら、おやすみ」



頭を膝の上に寝かせられて、ゆっくりと髪を撫でられる。

みんなの談笑している話し声とその手の体温が心地よくて、私はすっと目を閉じた。





< 189 / 198 >

この作品をシェア

pagetop